ゆんたく・徒然 奥の深い沖縄。その沖縄をもっと知りたいヤマトの人々、
古里沖縄をあまり知らないと”ウチアタイ”するウチナーンチュ。
そんな方のお役に立てたらと願う、「青春」を謳うナイチャー、
NPOの一員です。

美ぎ島宮古

本島では「美(ちゅ)ら島」ですが宮古では「美ぎ島(かぎすま)」です。因みに「ちゅらさん」は「あぱらぎ」です。宮古の雰囲気を感じますか。今月もミャークフツを使って、「ズミッ!」な宮古島のゆんたくをします。
コーラルウェイ(06年)真南風号の「読者が好きな沖縄」という特集で沖縄ベスト20の中に宮古島のスポットは5箇所入っていました。「アハァー」と肯きながら拝見したこの5ヶ所を折り込んで島を巡りましょう。
レンタカーの受領は大体平良の町ですから、まずは港の近くにある「漲水御嶽」にお参りし、「良い宮古の旅が出来ますよう」お願いするのがいいでしょう。気持ちすっきりで、第一の目的地「前浜ビーチ」(4/1)に向かいましょう。アトールエメラルド宮古島の前を過ぎると海がパッと現れます。ここがパイナガマビーチ、本島の瀬長島のように平良の人々の憩いの場所であり身近に親しむ浜辺になっています。しばらく行くと「久松五勇士」で有名な「久松」の表示(右折)があります。ちょっと「道ゆらり」して港を見下ろす顕彰碑の前で、遠い明治38年にタイムスリップするも良し、パンダルヤラビ時代の下地勇さんの姿を海に探すも良し、ですよ。私は、浅瀬を渡りパナリに上がって撮影をしたいと思っています。久松はおすすめの穴場ですよ。
国道390号線から遠望した、のどかな与那覇湾がやがて道路脇になるころ、「上地」の交差点があり、前浜は直進です。右折すると旧下地町役場があり、名物アンマーの民宿「津嘉山荘」、その裏手には「女性が一人ぼっ〜と出来る場所を」と考えた来間明子さんが開いたカレーの美味しいお店「スムージー」がサトウキビ畑を渡る風の中に佇んでいます。
前浜ビーチは中央に宮古島東急があり、来間大橋寄りはイチャンダビーチとなっている、長いビーチで、来間島(くりまじま)が目の前にあります。エメラルドグリーンの海の色は美しく、安らぎを感じます。海のレジャー設備も揃っています。大橋の方に歩めば次第に人影が減り、静かな浜とモクマオウの林が自然を醸し出します。この辺りまで来て振り返れば、遠景となった前浜が抜ける様な青空の下に輝き、パラソルが数本見え、白砂は緩やかな曲線を描いて海に溶け込み、見る人をファンタスチックな世界に誘います。目を落すとティダが海底の白砂に反射して、さながら海の宝石が散らばっているようです。良い所です。夏の夕暮れ時はティダの「ほ照り」で体も風景もトゥルバッテしまいます。ここにあるグラスボートの船着場は、03年第16回コーラルウェイ写真コンテストでグランプリを受賞した「飛ぶー!!」の舞台です。エメラルド色の海に飛び込む子供達の姿が生き生きと、来間大橋を背景にして撮られていました。大橋は95年に完成した日本一長い農道の橋です。来間島(13/4)の展望台から見る前浜もまた絶景です。近くでとてもおいしいマンゴーが食べられます。友人Tは幾度となく「沖縄一のマンゴーだ」と唾を飲み込みながら力説します。作って販売されている方はあの「楽園の花嫁」の著者、写真家の砂川智子さんその人です。ヤマトから赤い糸にひかれ大和嫁になった時はまだ橋のかかる前の事でした!
来間島には「ブーゲンビリアとハイビスカスの花を1本以上植えること、雑草や景観を損なう物を放置しない」などを掲げる憲法があります。観光客の皆さん!ご協力ください。橋の反対側には「長間浜」などの美しい隠れビーチがあります。旧下地町で農政に携われていたSさんの案内で知りました。地元の人が海とビーチを自分の庭にしていました。
来間島を後にして次は、宮古一の景勝地東平安名崎(6/2)へ行きましょう。ルートは色々、博愛の里上野ドイツ村、シュノーケリングが楽しめるイムギャーマリンガーデン、七又海岸、保良海岸など、途中も見所一杯です。
東平安名崎は隆起サンゴ礁の奇岩に守られるように、細い岬が2kmほど海に伸び、「地尽き海始まる」ところに白い灯台が立っています。沖縄の海が持っているエメラルドグリーンから深い藍色まで全ての色があり、珊瑚礁の織り成す海の模様は目を楽しませてくれますし、地球の丸さも実感出来ます。平良のホテルから夜明け前の闇の中車を走らせ、朝日を見ようとここまで来た日もありました。灯台の近くには「マムヤ伝説」の岩陰墓もあり、テッポウユリが咲く頃はこの絶世の美女の化身かと思われる可憐な白さに心を奪われます。平良のヤラビンチャーは遠足で来る場所という時代もありました。「堀ちえみ来島事件」などは80年代の古き良き時代のミャークヌパナスです。ここで今月はタイムアウト!皆さん「後でねぇ〜

 

ウチナー口(沖縄方言)など解説 ※文中敬称を省略しました。お詫び申し上げます。

ズミッ・・ 「最高だよ」の意味。宮古の方はよく使われますが、意外と本島では知られていない。その訳は?ミャークフツは出来るだけ仕舞っておくようです。
読者が好きな沖縄・・ コーラルウェイ創刊20周年記念として05年に募集した結果、川平湾、美ら海水族館、竹富島の家並み、前浜、はての浜、の順に人気がありました。
アハァー・・ ふむふむと納得する時に使うウチナーグチ(新おきなわキ〜ワ〜ド)
漲水御嶽・・ 地元の人の厚い信仰心の対象として親しまれている。受験生が母親と一緒にお参りに来り、観光客も粋な人は訪れお参りをする。
4/1・・ 「読者が・・」で選ばれたベスト20位の順位です。全体順位/宮古での順位です。
久松五勇士・・ バルチック艦隊発見を告げようと、宮古島東方海上から石垣島までサバニを漕いで15時間、さらに陸路で5時間を要し、国に尽くした海人の偉業を讃える話です。
パンダルヤラビ・・ 「ぱんだる」は鼻たれ、「やらび」は美童(みやらび)の「童」。鼻たれ小僧ですね。このボーダーラインは鼻を垂らすかどうか、なのでしょうね。
下地勇・・ 外人並の風貌をしたハンサムシングソングライター。「台風時ボランティア」でも活躍する「ずみー」な38歳、久松出身。「下地勇/心のうた」(ボーダーインク)を読んでください。
パナリ・・ 「離れ」「離れ島」です。新城島(八重山諸島)をパナリというのはポピュラー。
アンマー・・ 「お母さん」「おふくろ」「垂乳根」などの意。甘えたい気持ちで母を呼ぶにぴったりですが、還暦前のお母さんには使わないほうが無難かも。
津嘉山荘・・ カラフルなシーサーと、津嘉山千代さんが「阿弥陀如来」の様な笑顔で出迎えです。それを見たくて宮古を訪れる人も大勢いらっしゃるとか。「健康自然食」を提供、農林水産大臣賞など多数受賞された。
トゥルバッテ・・ ぼんやりと「腑抜け」になった様な状態。本人は恍惚状態か、魂(マブイ)が抜けた様です。
コーラルウェイ写真コンテスト・・ 毎年1回募集です。「飛ぶ!!」は田場久勝さんの作品です。
楽園の花嫁・・ ・ボーダーインクの書名で有名になりました。読んでください。
大和嫁・・ 本土の女性が島人と結婚し、島に住んでいる時に呼ばれる代名詞。村落の協同体での行事と風習、御願作法、etcシーサーみたいな男に惚れた揚げ句の大変な苦労です。「一に忍耐、二に努力」の大和嫁奮戦記はとても面白い物語になります。
東平安名崎・・ 「ひがしへんなざき」と読みます。崎か岬かは自信ありません。国の名勝地指定を受ける答申が済んだ(06年11月)
博愛の里・・ 宮古島沖で遭難したドイツ商船の人たちを助け、母国に送り返した実話があり、サミット時には政府高官がわざわざ宮古島上野村まで表敬訪問をしました。ドイツのお城がそびえています(ゆんたく写真館参照ください)
地尽き海はじまる・・ バックナンバー「」に詳しくでています。
マムヤ伝説・・ 大変な美人で、故に薄幸、薄命に終わった悲しい物語です。最近歌が出来てますね、アップテンポな曲ですがそれで正解だと思います。按司と島の娘の話は私個人的にはあまり好みではありません。
堀ちえみ来島事件・・ 島の若者が掘ちえみを追っかけ、東平安名崎でやっと追い詰め握手出来たという「んきゃーんぱなす」(昔話)です。
ヤラビンチャー・・ 童(やらび)達(ちゃー):小学生くらいの学童ですね。
後でねぇ〜・・

後はすぐ後ではありません、「マタヤーサイ(またね!)」のように使いました。


プロフィール

楠 通志
1942年1月生まれ(みずがめ座 O型)。福山市出身、さいたま市在住。
1976年頃初めて沖縄入り。以来本島以外に、宮古島、多良間島、石垣島、与那国島、竹富島、波照間島、伊江島を訪問。自然風景写真を撮っている。
今年の目標は「原風景」に拘った作品作りで必然的に離島へと足をのばす事。伊是名、座間味、久高の各島。本島では山原や東海岸としたい。


シーブン(おまけ)

  1. 1968年那覇で発見された「山下町洞人」は3万7千年前の国内最古となるホモ・サピエンスである事が判明しました。同じ沖縄の港川人(1万8千年前)を 大きく更新。「船に乗って沖縄に来た」と言う事実にはびっくりです。海上の道ですね。
  2. 6月20日、平年より短い梅雨が明けた沖縄は雨量はすごかったそうです。鉛色の空を走って海に消える稲妻を糸満西崎で初めて見ました、感動!
  3. 去る23日「慰霊の日」、不遜ながら機上から摩文仁の丘を見下ろして鎮魂の祈りをささげました。「金城八重子」さんが刻銘されたニュースには熱いものがこみ上げてきました。
  4. 宮古夏祭りは7月20〜21日。みゃーくハーリーが22日。本島では14日に海洋博公園で花火大会、月末からエイサーの季節です。東京は新宿でも、夏の到来を告げる恒例のめんそーれー大沖縄展」が月末開催でエイサーは土曜日(28)。伊勢丹に「来ようね!」

参考文献等

「読めば宮古」、「書けば宮古」、「くまから、かまから」以上ボーダーインク刊
「新おきなわキ〜ワ〜ド」  はぁぷう団        ボーダーインク刊
久松五勇士  http://www.kinenkan-mikasa.or.jp/epi/hisamatsu.html
マムヤ伝説  http://www.miyako-net.ne.jp/~kyoeibus/sima-higasiheian.html
楽園の花嫁    http://www.churashima.net/shima/miyako/j_miyako/25.html